野球部顧問が注意するべき脱水症!防ぐための方法とは

脱水症状が起きた時の応急処置【素早い対応で危険を避ける】

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脱水症状を予防するために脱水について知る

男性

脱水症状を発症すると、やがて熱中症に発展してしまうことがあり、大変危険です。症状も似ている脱水症状と熱中症ですが、そもそも両者はどのような違いがあるのでしょうか?

脱水症状と熱中症の関係性

脱水症状と熱中症との関係はありますか?
脱水症状とは、熱中症の症状の1つです。つまり、熱中症を発症する要素の1つとして脱水症状があるわけですね。脱水症状は体内の水分が不足することで発症します。一方熱中症は、体内の熱を放出しきれず、体温が急上昇することで発症するのです。また、体内の熱は汗によって外に放出されますが、汗が大量に出ると体内の水が不足し、脱水症状が現れます。そしてその状態を放置すると、汗によって体内の熱が出せずに熱中症に発展するのです。つまり、脱水症状は熱中症となる前段階に現れやすい症状といえますね。
熱中症とは何ですか?
熱中症は、熱失神・熱けいれん・熱疲労・熱射病の4つをまとめた症状のことです。いずれも体内に蓄積した熱によって現れるため、症状を避けるには定期的に風通しのよい日陰などで休み、こまめな水分補給が欠かせません。最悪の場合命に関わる症状となるため、夏場に激しく動く人は注意しなければならないでしょう。
熱中症とはどのような時に発症してしまいますか?
熱中症が発症するのは、主に気温の高い夏場です。気温が高く日差しの強い場所は、体温も上がりやすいので熱中症になるリスクが高いのです。また、日光が直接当たる場所以外にも、高温多湿で風が吹かない場合も要注意です。汗によって体温を調節しづらくなるため、熱中症になりやすいのです。前日に雨が降ると湿度が高いため、たとえ日光のない曇りの日でも熱中症になる可能性があります。厚着をしている場合も、熱を外に出しにくくなるため、熱中症が現れやすくなります。厚着をした状態で、外で激しい運動をする野球は、最も熱中症に気をつけるべきスポーツですね

脱水症状は熱中症の前段階として現れます。つまり、危険な熱中症を避けるには、まず脱水症状が現れることを抑える必要があります。そのため、休憩と水分補給はこまめに行なわなければなりません。

万が一に備えて処置を知っておく

練習中の生徒に脱水症状が現れた場合、症状が悪化する前に迅速なケアが必要です。次に、脱水症状の症状ごとの対処法について見ていきましょう。

軽度の場合の処置

軽度の脱水症状は、足がつることやふくらはぎの痙攣、立ちくらみなどの症状が現れます。こうした症状を生徒が訴えた場合、すぐに練習を止めさせ、木陰や冷房の効いた室内に移動させ、水を飲ませるようにしましょう。

中度の場合の処置

中度の症状は、体のだるさやめまい、頭痛、吐き気などが現れます。下痢なども現れるようになるので、そのまま放置すると水分を余計に奪われ重度になる可能性もあります。対処法として、涼しい場所に連れていき、さらに体温を下げさせるため首の周り・腋の下・そけい部をアイスバッグで冷やすとよいでしょう。アイスバッグがない場合、衣服を脱がして水道の水や温度の低いぬるま湯をかけるのも効果的です。こうした対処をしても、水を飲まない場合や飲んでも吐き出す場合、速やかに救急車を呼びましょう。

重度の場合の処置

重度になると、意識が朦朧とし出し、意味不明なことを口にする場合があります。また、突然奇声を上げたり、話しかけても反応がなくなったりすることもあります。その場で倒れることもあるため、大変危険な状態といえます。その場で行なう対処法は、ただちに救急車を呼ぶことです。救急車が来るまでの間、中度と同じ対処法を行ない、できるだけ体温を下げさせるようにしましょう。

たとえ軽度の状態であっても、放置すれば水分不足と体温上昇により、すぐに重度の症状へと移行する場合があります。こうした脱水症状のリスクを避けるには、生徒一人一人の様子をきちんとチェックしましょう。

野球の練習中に脱水を予防するには

脱水症状や熱中症を避けるために、他の学校ではどのような対処を行なっているのでしょうか?実際に行なわれている対処法について見ていきましょう。

日中の練習は屋内で行なう

昼頃になると日陰での筋トレを行なうようにしていました (30代/男性)

私が行なっている熱中症対策は、日差しの強い昼頃には日陰に移動させることですね。校舎側へ移動させて、ピッチャーにシャドウピッチングをさせたり、ピッチャー以外は負担の少ない筋トレをさせたりしていました。毎年夏になると熱中症や脱水症状で保健室に運ばれる生徒がいたのですが、この対策を取り入れた所、去年は保健室行きになった生徒はゼロでしたね。

屋内での練習の場合は窓を開けて熱がこもらないようにしています (50代/男性)

雨天時、体育館などで練習させる場合は、私はなるべく室内に熱がこもらないように対策をしています。室内練習は熱がこもりやすいので、体育館の中の窓をすべて開け、なるべく風通しをよくしているのです。最近は大型のサーキュレーターを購入したので、休憩中はチーム全員をサーキュレーターの前に移動させ、効率よくクールダウンさせています。

夏に備えて体力作りをして暑さに慣れることを心掛けた練習メニューを考えました (40代/男性)

脱水症状や熱中症で倒れやすい生徒は、だいたいが入ったばかりの一年生ですよね。そこで私は、夏に倒れてしまわないよう、入部したばかりの生徒に体力作りのための練習メニューを与えています。梅雨に入る時期も、室内でできるトレーニングをしっかりと行なわせ、厳しい夏にも耐えられるようにするわけです。もちろん厳しくしすぎると生徒側がダウンしてしまうので、4月から徐々に負荷を掛けていくようにして、無理なく体力づくりをさせています。

スポーツドリンクを作っておく

水分補給にうってつけな飲み物といえば、スポーツドリンクです。市販のドリンクの粉を溶かすことで簡単に作ることができますが、毎回購入するとなると費用の負担が問題となります。そこでオススメなのが、スポーツドリンクを自作する方法です。スポーツドリンクの作成は意外と簡単にできます。水1000ミリリットルに対し塩を3グラム、砂糖は40グラム入れましょう。はちみつで代用をする場合は70グラムが適量です。クエン酸も3グラム入れると効果的です。クエン酸はレモンにも含まれているので、レモン果汁15ミリリットルを入れるのもよいでしょう。一般的なスポーツドリンクとは違い、自作すればアミノ酸を入れることもないので、経口補水液のように吸収率の高いスポーツドリンクが作れるでしょう。また、スポーツドリンクを作る際、水素水を用いることも効果的です。水素水の持つ肉体疲労を抑える効果も得られるので、水分補給と同時にパフォーマンス性も向上させられます。大切な試合などに、スペシャルドリンクとして生徒に飲ませるとよいでしょう。ただし、水素は非常に逃げやすい物質なので、普通の水のように扱うとせっかくの水素が逃げてしまいます。飲ませる直前に水素水のボトルを開けて作るか、水素水を作れるタブレットをジャグタンクに入れて飲ませるようにしましょう。

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