野球部顧問が注意するべき脱水症!防ぐための方法とは

部活や試合中での脱水症予防~きちんとした対策で防げる~

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脱水症状を起こさないよう野球部顧問が心掛けること

ペットボトル

夏場の練習は、生徒が脱水症状や熱中症を起こしやすいため注意が必要です。こうした症状への対策として、顧問の先生にはどのようなことが行なえるのでしょうか?

夏の練習で注意すること

練習中のユニフォーム
練習中に着させるユニフォームは、通気性がよく、さらに吸水性の高い素材が最適です。通気性の高さにより熱を効率よく発散させ、さらに吸水性が高ければ、服の内側で蒸れが現れることもありません。濃い色のユニフォームも、太陽の熱を吸収しやすいので、なるべく白や色の薄いユニフォームを着用させましょう。
水分補給してもいいと部活生に思わせる
部活動では厳しい上下関係が作られますが、そのことによって生徒が水分補給をできない場合があります。上級生が水分を補給しなければ、下級生もそれにならって水分を補給しないのです。また、たとえ上級生が水を飲んだとしても、下級生は「上級生と同じ行動をすると失礼だ」と思い、飲むことをためらってしまう場合があります。そのため、上下関係に関わらず誰でも水分補給はしてもよいという雰囲気作りが重要です。上級生が進んで下級生に水分補給をするようにすすめれば、下級生も遠慮せず自発的に水を飲むことができるでしょう。

こうした対策方法はすぐに実行に移すことができます。まだ具体的に対策をしていないという場合、上記の方法を参考に対策を行ないましょう。

試合中に脱水で倒れないように予防

普段の練習以外にも、注意するべきなのが試合中です。大切な試合となればいつも以上に気合が入り、生徒の多くは無理をするようになります。そういった生徒のために、試合の合間にしっかりと脱水予防をしておきましょう。

暑い日なので飲みものは冷やしたほうがいいですか?
冷たい温度の飲み物を飲ませれば、体温を急激に下げられるので、熱中症予防には効果的なように思えます。しかし、温度が冷たすぎる場合、胃腸に負担を与え、腹痛などをもたらす原因となります。そのため多くのメディアでは常温の水がよいと論じていますが、これも正確とはいえません。常温の水は胃腸への負担が少ないため、体内への吸収速度が冷たい水より遅いのです。冷たい水は胃に刺激を与え、その刺激によってガストリンというホルモンが分泌されることで、腸へと水をスムーズに運びます。体内へすぐに水分を吸収させるには、常温よりもやや冷たい、5~15度の水が最適です。キンキンに冷えた水より、ややぬるめといった温度が理想的です。
試合前には水分補給をしたほうがいいでしょうか?
水分補給は汗をかいた後に行なえばよいと多くの人は考えます。しかし、水を飲んで体に吸収されるまでの時間を考えると、汗をかいた後に飲ませるというのは脱水症予防としては対応が遅いといえます。ですので、試合前には必ず水分補給をさせましょう。運動を開始する前に250~500ミリリットルの水を飲ませると効果的です。
ベンチで休んでいる選手にはどのような対策が必要ですか?
炎天下で野球のプレーをさせると、生徒の体に多くの熱が蓄積します。日陰のベンチで休んでいても、体温が下がらず脱水症状や熱中症を発症させる恐れもあるので、ベンチで休んでいるメンバーはできるだけ体温を下げさせるようにしましょう。首の後ろや腋の下などにアイスパックや冷たいタオルを当てさせ、メンバー一人一人にうちわなどを持たせることで、体温を下げさせることができるでしょう。
ポジションの中でも特に脱水予防が必要なのはどこですか?
最も脱水症状が現れやすいポジションといえば、投手と捕手です。投手は他のポジションよりも運動量が多いので、たくさんの汗をかいてしまいます。また、捕手は体をプロテクターで守っていることで、熱が内側で溜まりやすく、脱水症状になりやすいのです。対策として、休憩中の投手は肩や腰などの特に熱を持っている場所を重点的に冷やし、捕手はプロテクターを外し、着ている衣服を緩めて体を冷却させる必要があります。

脱水症状のリスクを抑え、なおかつ試合中生徒のパフォーマンス性を高めるためには、顧問がこうした脱水予防に努めるようにしましょう。

顧問から部活生に伝えておきたい脱水予防

顧問が行なえる脱水予防には限界があります。脱水症状を防ぐためには、なによりも生徒一人一人の心掛けが重要なのです。

練習後の家での過ごし方が脱水予防で大切

朝食を抜くと脱水症状を引き起こしやすいです (スポーツトレーナー)

暑さのせいで食欲がわかず、朝食を抜いてしまう生徒や、朝練で家を早く出るため朝食を食べないという生徒は多いでしょう。しかし、朝食を摂ることは夏の暑さに負けない体力を得るために重要です。きちんと朝食を摂ってから登校するよう、生徒一人一人にしっかり言い聞かせてください。

1日7~8時間の睡眠を取ることが大事 (スポーツトレーナー)

人は睡眠中に成長ホルモンを分泌させ、体の調子を整えます。しかし十分な睡眠時間をとっていない場合、体には疲労が蓄積し、体力も低下してしまうのです。野球のような激しいスポーツをしているなら、必ず1日7~8時間は睡眠を取らせるようにしましょう。

練習後はたんぱく質を含む食材を摂取しましょう (スポーツトレーナー)

脱水症状を防ぐために、効果的なのがたんぱく質を摂取することです。たんぱく質の中の「アルブミン」は、血液中で水分を蓄え、血液量を増やす働きがあります。練習の前後にたんぱく質を含む食べ物やドリンクを食べさせることで、体の中の水分量を増やし、脱水症状を防ぐことができるでしょう。

部活生にこうした取り組みを実施させれば、脱水症状になるリスクをグッと下げることができるでしょう。

休憩中に食べる弁当はおにぎりが最適?

休日であれば、練習の休憩中にお弁当を食べることもあるでしょう。ここで、脱水症状を防ぐため、生徒におにぎりを食べるようすすめましょう。

何故おにぎりが最適なのですか?
おにぎりにはたくさんの糖質が含まれています。体を動かすためにはこの糖質が必要不可欠です。体の糖質が不足すると、人の体は糖質を得るために、筋肉を分解して糖を得ようとします。糖分不足は体力づくりをする上で障害となるので、スポーツをしているなら糖質の補給は欠かせません。特におにぎりのデンプンは、消化吸収がゆっくりであるため、長時間スポーツをする上で最適な食べ物といえます。
おにぎりの具は何がお勧めですか?
脂質が少なく、消化がスムーズなおかかや梅干しがオススメですね。特に梅干しは、疲労回復に効果があるクエン酸も多く含んでいるので、おにぎりの具としては非常に優れています。

休憩後の練習でバテないためにも、弁当の内容にもこだわりましょう。生徒と教師が協力して脱水対策をすることで、脱水症になりやすい野球部でも、症状を訴える生徒をゼロに抑えることができるのです。

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